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【医師の英語】「難しい選択でした」医療英語ワンフレーズ#117

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「難しい選択でした」を英語で言うと?

《例文1》
患者:Though I said yes to surgery, I’m still quite anxious.
(手術を受けますとは言ったものの、まだかなり不安です)
医師:I understand your concern.It was a tough call.
(お気持ちお察しします。難しい選択でしたよね)

《例文2》
Making a medical decision can often be a tough call.
(医療上の意思決定はしばしば難しくなり得るものです)

《例文3》
We needed to continue a blood thinner despite the stomach bleeding. That was a tough call.
(胃からの出血がありながらも、血をサラサラにする薬を続ける必要がありました。難しい選択でした)

《解説》
“call”といえば、真っ先に「電話をかける」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
“I’ll make a quick phone call.”と言えば、「ちょっと短い電話をしてきます」という意味になります。
この“call”という単語を名詞で使った場合、電話のほかに「選択肢」という意味で用いることができます。

たとえば、“It’s your call.”と言えば、「それはあなたの選択です」という意味になりますし、
“good”“bad”と合わせて、“good call”(良い選択肢)、“bad call”(悪い選択肢)といった使い方もできます。

医療の現場では、しばしば難しい選択を迫られるシーンに出合います。たとえば、「治療法Aと治療法Bのどちらを選択するか」、「相反する2つの病態をどう治療していくか、そもそも治療をするのかしないのか」…。
こういった場面で、「難しい選択です」と伝えたいとき、“tough”という形容詞と合わせて、
It is “a tough call.”と表現することもできます。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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