無料個別相談を予約する

【医師の英語】「お決まりの治療」医療英語ワンフレーズ#144

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
——-
めどはぶでは、医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。

「お決まりの治療」を英語で言うと?

《例文1》
患者:What do you prescribe for my asthma?
(喘息には何を処方してくれますか?)
医者:I will start albuterol. It is a go-to treatment for asthma attack.
(アルブテロールを始めます。アルブテロールは喘息増悪でお決まりの治療です)

《例文2》
MRI is a go-to imaging for stroke.
(MRIは脳卒中でお決まりの画像検査です)

《例文3》
He is my go-to person.
(彼は私の頼れる存在です)

《解説》
go to~は動詞として使うと “go to school” (学校に行く)のように「~に行く」という意味になりますが、
ハイフンを付けてgo-toという形容詞として使うと、「行くべき」という意味から転じ、
「頼れる」「お決まりの」「定番の」「お気に入りの」といった意味になります。

臨床現場でもそれぞれの症状や病気に対してお決まりの検査や治療がある場合には、
“go-to imaging”(お決まりの画像検査)、“go-to treatment”(お決まりの治療法)というような表現をします。また、形容詞以外に名詞としても使うことができ、“Pad Thai is my go-to when I order Thai food.”(タイ料理を注文するときは、パッタイが私の定番です)といった言い方もします。

簡単な単語の組み合わせですが、日常会話でも臨床業務でも使えて、知っていると差がつく表現です。


この記事の執筆者
原田 洸先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科フェロー
岡山大学医学部卒業
同大学病院にて初期臨床研修を修了後、岡山大学病院および岡山市立市民病院にて内科専攻医として勤務。
2020年に医学博士号を取得。
岡山大学病院 総合内科・総合診療科(国際診療支援センター)助教を経て、2021年に渡米。
内科レジデントとして勤務後、2024年よりマウントサイナイ医科大学病院 老年医学科フェローとして勤務。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


PAGE TOP