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【医師の英語】「不意を突かれる」医療英語ワンフレーズ#165

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「不意を突かれる」を英語で言うと?

《例文1》
患者:The news caught me off guard. I felt like a deer in the headlights.
(その知らせには不意を突かれました。私はショック状態でした[直訳:車のヘッドライトに照らされた鹿のようでした])
医師:I am sorry to hear. That must have been a shocking moment for you.
(それは大変でしたね。とてもショックな状況だっただろうと思います)

《例文2》
We will monitor fungal infections so that we will not be caught off guard.
(不意を突かれて不利にならないように、真菌感染は持続的に監視します)

《例文3》
We still cannot let our guard down.
(まだ安心できません)

《解説》
“catch A off guard”という表現は、
何か予期しない出来事や情報に対して驚きや戸惑いを感じるときに使われます。
直訳すると「Aが油断した状態で捕らえられる」といった意味になりますが、
より広く「思いがけない出来事」や「予期せぬ状況」に対する感情的な反応を表現します。
医療現場では、予期しない悪い検査結果を知らされたときなどによく使われます。

“deer in the headlights”
(車のヘッドライトに照らされた鹿=ショック状態になる、呆然とする)も、
この類似表現です。
日本語では「蛇ににらまれたカエル」が近いニュアンスでしょうか。

“be caught off guard”は「不意を突かれて不利な状態になる」という意味でも頻用され、
予防的な検査や治療をする際の説明などに使うことができます《例文2》。

“guard”を使った表現としては、
“let our guard down”は「(安心して)防御を下げる」という意味になり、
こちらも頻用されています《例文3》。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

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