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【医師の英語】「転ばぬ先の杖」医療英語ワンフレーズ#176

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「転ばぬ先の杖」を英語で言うと?

《例文1》
医師:Let’s check the blood tests again tomorrow to keep an eye on the side effects of the new drug.
(新薬の副作用を見逃さないように、明日も血液検査を確認しましょう)
看護師:I agree. It is better to be safe than sorry.
(同意します。転ばぬ先の杖ですね)

《例文2》
Safety always comes first.
(安全が最優先です)

《例文3》
An ounce of prevention is worth a pound of cure.
(予防は治療に勝る)

《解説》
医療現場では、患者の安全を守るために慎重な判断が不可欠です。
とくに新しい治療や薬剤を導入する際には、
予期せぬリスクを回避するために「転ばぬ先の杖」の精神が重視されます。

英語でのコミュニケーション能力を養うためには、このような日本語の慣用句を直訳するのではなく、
英語での類似表現に置き換えたうえで覚えておくことが重要です。

こうした場面で頻繁に使われる表現として、better to be safe than sorryがあります。
これは「後悔するよりも安全を重視するほうが良い」という意味で、予防や慎重さを強調する際に使われます。
また、“safety always comes first”(安全が最優先です)という表現も、こうした慎重さを象徴するものです。

さらに、“An ounce of prevention is worth a pound of cure”(予防は治療に勝る)
もよく使われるフレーズで、予防の重要性を強調しています。
これらはいずれも、安全を最優先に考える医療現場の姿勢を反映した表現です。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


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