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【医師の英語】「まだ安心できない」医療英語ワンフレーズ#178

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「まだ安心できない」を英語で言うと?

《例文1》
患者:My fever is finally gone. Thank you so much. Is everything okay now?
(熱がやっと下がりました。本当にありがとうございます。これでもう大丈夫ですか?)
医師:We are not out of the woods yet. We have to keep our guards up.
(まだ安心はできません。気を緩めずに注意を続ける必要があります)

《例文2》
The jury is still out on whether the treatment is fully effective.
(その治療が完全に効果的かどうかは、まだ結論が出ていません)

《例文3》
Don’t count your chickens before they hatch – we can’t assume success just yet.
(まだ結果が出ていないので、確定する前に安心してはいけません)

《解説》
日本語で「まだ安心できない」という表現は、進行中の困難や不安を示すときに使います。
英語にも同じようなニュアンスを伝える表現がいくつかあります。

たとえば、冒頭のWe are not out of the woods yet.”という表現は、
直訳すれば「まだ森を抜けていない」という意味ですが、
「まだ困難を完全に乗り越えていない」というニュアンスで使われています。

また、《例文1》の“The jury is still out.”という表現もあり、
これは「まだ結論が出ていない」という意味で、
状況によっては「まだ安心できない」という意味でも使われます。《例文2》も類似表現です。

冒頭の医師の会話にある“keep our (your) guards up.”は「心のガードを下げない」という意味で、
同じ文脈で併用されることが多い表現です。
“catch someone off guard”(不意を突かれる)という表現も一緒に覚えておきましょう(第140回 参照)。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

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