無料個別相談を予約する

【医師の英語】「そうは言いましたが」医療英語ワンフレーズ#189

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
——-
めどはぶでは、医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。

「そうは言いましたが」を英語で言うと?

《例文1》
患者:Is this new drug good for me?
(この新しい薬は私にとって良いですか?)
医師:This drug has many problematic side effects and is rarely used.
With that being said, I believe this is still the best option for you.

(この薬は多くの問題となる副作用があるため、まれにしか使用されません。そうは言いましたが、あなたにとってはこれが一番良い選択かと思います)

《例文2》
That said, …
(そうは言いましたが…)

《例文3》
Having said that, …
(そうは言いましたが…)

《解説》
“with that being said”は超頻用の口語的な接続語です。
何かを述べた直後に反対のことを言う際に、前置きとして使用します。
直訳すると「そうは言いましたが…」となり、
そのとおりの意味で和文でも意味が通じるので、
比較的覚えやすい表現かと思います。

類語としては、“however”“nonetheless”があり、
論文などのフォーマルな文章では、これらのほうが好ましいでしょう。
ただし、口語表現においては、学会発表などのフォーマルな場であっても、
“with that being said”は問題なく使用できます。
また、一言だけの“however”と比べて少し間を取るため、
話しやすく、また聞きやすくなることが多い印象です。

少し省略して、“that being said”
もしくは単に“that said”という表現もよく使われており、
これもまったく同じ意味になります。
“having said that~”も同じ意味になりますがこちらは能動態で使用します。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


PAGE TOP