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【医師の英語】「後手ではなく、先手で」医療英語ワンフレーズ#191

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「後手ではなく、先手で」を英語で言うと?

《例文1》
医師:We will check the tumor markers on a regular basis. We need to be proactive, not reactive.
(がんマーカーを定期的にチェックしていきます。後手ではなく、先手に回らなければいけません)
患者:That sounds good. I agree with the plan.
(いいですね。そのプランに賛成です)

《例文2》
We should get ahead of and not get behind of other centers in this field.
(この分野では他施設の先回りをして、後れを取らないようにしなくてはいけません)

《例文3》
This drug is an effective preemptive therapy for cytomegalovirus infection.
(この薬はサイトメガロウイルス感染の先制治療として効果があります)

《解説》
“be proactive, not reactive”は適切なタイミングで使うと、
自分の発言に説得力を持たせることができる、臨床医の必修フレーズです。
医療では予防的に治療や検査をすることが多々あり、そのような場面で幅広く使用することができます。

“get ahead of, not get behind of something”も類似表現です。
こちらのほうが日本語の先手・後手という単語の直訳に近いので、記憶に残って覚えやすいかもしれません。

また、使う場面は異なりますが、
“proactive”の類似表現として、“preemptive”(先制的な)もあり、
“preemptive therapy”は「先制治療・発症前治療」という意味の医学的な専門表現になります。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


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