現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「治療方針が一致している」を英語で言うと?
《例文1》
医師A:Do you have a minute to discuss our mutual patients?
(お互いに関わる患者たちについて話し合う時間はありますか?)
医師B:Yes, let’s talk to make sure that we are on the same page.
(はい、同じ方針であることを確認するために話しましょう)
《例文2》
Everyone should be on the same page before we move on.
(先に進む前に、皆が共通認識を持っておく必要があります)
《例文3》
Am I on the same page with you?
(私は、あなたと考えが一致していますか?)
《例文4》
Let’s run the list to be on the same page.
(方針を統一するために、[患者の]リストを順番に確認しましょう)
《解説》
今回覚えていただきたいのは、この“We are on the same page.”
(われわれは同じ方針で考えている)という表現です。
“be on the same page”というのは、本の「同じページを見ている」という表現に由来しています。
「友人と、同じ本の同じページを見ながら話をしている」というシーンを想像してみてください。
本の同じページを見て話をしているのであれば、
同じ物事について考えている=同じ方向を見ている、といえそうです。
反対に、違うページを見ていれば、きっと自分とは異なることを考えるでしょう。
このことから派生して、
“be on the same page”は
「共通認識を持っている」「同じ方針で考えている」という意味になります。
今回の会話例は、
主治医とコンサルタントが「治療方針にずれがないか」「同じ見解で考えているか」
を確認するために話し合おうという場面です。
別の表現としては、
“think in a similar way”“have the same understanding”
というような言い方もできますが、
“be on the same page”をさらりと使えれば、
より「こなれた英語」になるでしょう。
医療者として、現場のコミュニケーションを
円滑に進めるために大切な表現ですので、ぜひ身に付けてください。
きっと、英語表現の新たな1ページが開けると思います。
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