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【医師の英語】「うまくいくよう祈りましょう」医療英語ワンフレーズ#196

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「うまくいくよう祈りましょう」を英語で言うと?

《例文1》
患者:I’m worried that something bad will happen to my husband.
(夫に何か悪いことが起こるのではないかと心配です)
医師:He is a strong man. Let’s keep our fingers crossed.
(彼は強い人です。うまくいくよう祈りましょう)

《例文2》
Let’s keep our fingers crossed and hope for a good outcome.
(良いアウトカムが出るように祈りましょう)

《例文3》
I’m keeping my fingers crossed that the treatment will go well.
(治療がうまくいくよう願っています)

《解説》
Fingers crossedは、直訳すれば「指を交差させる」という意味です。
“Let’s keep our fingers crossed”も、
直訳すれば「私たちの指を交差させ続けましょう」となりますが、
これではよく意味がわかりませんね。

「指(人差し指と中指)を交差させる」という仕草は、
日本ではあまりなじみのないものですが、
西洋文化では十字架を象徴するもので、「悪運から守る」という意味を持ちます。
“Keep one’s fingers crossedという表現は、
それがそのままイディオムとして定着したもので、「うまくいくように祈る」という意味になります。

医療現場では、手術前や大切な治療の前に、
医師や家族から患者への声掛けとしてよく使われるフレーズです。

また、日常生活やメールの中などでもよく用いられる表現で、
大切な試験や大仕事を控えている相手に対して「うまくいきますように」という気持ちを込めて使われます。
他の表現としては、“Wish one luck”“hope for the best”などとも
言い換えることができますので、併せて覚えておきましょう。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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