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【医療英語】医師や看護師が覚えたい現場で使えるフレーズ&例文集!【2025年】

  • 医療英語学習コラム

お仕事をされる中で、「最近外国人の患者さんが増えたけどつい避けてしまう…」「突然英語で話しかけられてうまく説明できなかった…」など、外国人の方の対応で困ってしまった経験がある医療従事者の方は多いのではないかと思います。しかし、医療英語を勉強したほうがいいとわかっていても、何から勉強したらいいかわからない、という声をよく聞きます。
そういった場合は、まずご自身が英語を使う場面を想定して、フレーズを覚えることから始めましょう。医療現場に範囲を絞って必要なフレーズを丸暗記することで、英語での対応を乗り切れるようになります!
今回は医師や看護師をはじめ医療従事者の方が現場で使える、これを覚えておけば安心!という医療英語の例文をシチュエーション別にご紹介します。
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医療英語が必要になる場面

今回ご紹介するのは、受付、問診、診察、検査、バイタルチェックを行う際の5つの場面です。医療英語は型が決まっていますので、ご自身がよく使うだろうと想像できるフレーズを何度も音読して暗記していきましょう。Youtube動画ではネイティブの音声を聞くこともできますので、練習に役立ててください。

医療英語フレーズ 受付編

まず、患者さんが来院された際の対応で役立つフレーズをご紹介します。

こんにちは。今日はどうなさいましたか?
Hello, how can I help you today?
Hello以外にも、時間帯によって挨拶をGood morning、Good afternoonなど使い分けても良いでしょう。

予約はされていますか?
Do you have an appointment?
予約というと、reservationを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、病院の予約の場合はappointmentを使います。

こちらのクリニックは初めてのご利用ですか?
Is this your first visit to this clinic?
Have you ever visited this clinic?
「病院」というとhospitalが最初に口からでてきそうですよね。もちろんhospitalでもきちんと質問の趣旨は伝わりますが、海外のhospitalは診療科が複数あり、病床数の多い病院を指します。したがって、町にあるお医者さんに行く場合は、clinicを使うことが一般的です。

保険証はお持ちですか?
Do you have your health insurance card with you?

こちらの問診票に記入をお願いします。
Please fill out this medical questionnaire.
Could you fill out this medical history form?
fill out 〜「〜を記入する」

記入を終えたら教えてください。
After you’ve done it, please let us know.

お名前が呼ばれるまであちらでお掛けになってお待ちください。
Please have a seat over there and wait until we call your name.
「こちら」と言いたい場合はhere、「待合室」と言いたい場合はwaiting roomというといいでしょう。また、「座る」というとsit downとも言いますが、どちらかというと命令のように受け取られる可能性がありますので、have a seatかtake a seatを使うようにしましょう。

検温をお願いします。
Please take your temperature.
Could you take your temperature?
非接触型の体温計などを利用してこちらが検温をする場合は May I take your temperature on your wrist?「手首で検温させてください」や Please let me check your temperature on your forehead.「おでこで検温させてください」 などと言えます。

ここで大切なのは、相手の方が必ずしもネイティブスピーカーであるとは限らない点を意識することです。英語はあくまでもツールです。あまり専門的な言葉を使うと、かえって円滑なコミュニケーションができなくなりますので、注意しましょう。

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医療英語フレーズ 問診編

次は、受付での対応が終わり、いざ問診となった場合の医療英語フレーズです。一般的なやりとりを中心にご紹介いたします。

こんにちは、スミスさんですね。担当の山田です。
Hello, Mr. Smith, I’m Doctor Yamada.

なんとお呼びしたらいいですか?
What should I call you?
What would you like to be called?
日本では患者さんになんとお呼びしたらいいですか?と聞くことはあまりないかと思いますが、アメリカなどの海外では呼び方を聞くのが一般的です。(その後は、呼んでほしいと言われた呼び方で問診を続けましょう)

今日はどうされましたか?
What brings you here today?
What can I do for you today?
冒頭でご紹介したHow can I help you?はここでも使えます。この他、 What is the matter?も使えますが、注意したいのは文末に with you をつけないようにすること。What’s the matter with you? と言うと、文章の意味がガラッと変わり、挑戦的に受け取られていまいます。(「あなた、一体どうしちゃったんだ?」というような、攻撃的な意味合いになります)

どの辺が痛みますか?
Where does it hurt?
Could you tell me where it hurts?
この他、Could you point out where it hurts? と聞き、痛い箇所を指してもらうのも一つの方法です。

どのような痛みがありますか?
Could you describe your pain, such as if it’s sharp, dull, or burning?
痛みにもいろんな種類があります。どういった痛みを感じるのか聞きたい場合、「刺すような鋭い痛み」はsharp、「鈍い痛み」はdull、「焼けるような痛み」はburningと言いあらわせます。

いつ頃痛み始めましたか?
When did the pain first begin?
When did it start hurting?
症状の始まりを確認する時にはこのように聞きます。痛みの部分を他の症状の単語に変えることで違う主訴について聞く場合でも使えます。

十段階評価で10が最もひどい痛みだとすると、今の痛みはどれくらいだと思いますか?
On a scale of 1 to 10, with 10 being the worst, how would you rate the pain?
痛みの程度を聞くときは数値に置き換えて聞きますが、なかなかパッと文が思い浮かばないと思います。この状況で聞くべきことは決まっていますので、フレーズを丸暗記してしまいましょう。

その痛みは移動したりしますか?
Does the pain move anywhere?
Does your pain travel to anywhere?
痛みが身体の一部分だけに発生しているとは限りません。放散痛の確認をする際に使えるフレーズです。

これまでに今回のようなことはありましたか?
Has anything like this ever happened to you before?

痛みが和らぐもの/ひどくするものはありますか?
What makes your pain better/worse?
緩解・増悪因子を聞きます。

今飲んでいるお薬はありますか?
What medication do you currently take?
この他、Are you on any medication?や Do you take any medication?と聞くこともできます。

何かアレルギーを持っていますか?
Do you have any allergies?

何か持病はおありですか?
Do you have any pre-existing conditions?

吐き気や嘔吐はありますか?
Have you been experiencing any nausea or vomiting?
文章ではこのように言いますが、シンプルにAny nausea? Any vomiting? と聞いても問題ありません。大事なのは、きちんと伝わるかどうかです。

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医療英語フレーズ 診察編

次は、英語で診察する際に役立つフレーズです。

喉を診せてください。
Let me see your throat.
seeの代わりにtake a lookとも言えます。言いやすいフレーズで覚えましょう。

口を開けて舌を出してください。
Please open your mouth and stick out your tongue.

胸の音を聞きますね。シャツをあげてください。
Let me check your breathing so please pull up your shirt.
Let me 〜で「〜をさせてください」となります。

息を吸って/吐いて
Breathe in and out.
Please inhale/exhale.

背中を診ましょう。後ろを向いてください。
Let me see your back, please turn around.

診察では肺炎を示唆する異常な呼吸音を認めました。
The physical exam revealed abnormal sounds, which is suggestive of pneumonia.
be suggestive of 〜で〜を連想させる。

仰向けで寝てください。
Please lie on your back.
backの箇所を次の単語に置き換えて使うこともできます。stomach「うつ伏せ」right side「右側を下」left side「左側を下」となります。よく使う姿勢だけでも覚えておきましょう。

どの体勢が一番楽ですか?
Which is the most comfortable position for you?

ここを触ってみますね。
I’m going to touch here.

ここを押すと痛みますか?
Does it hurt when I press here?
press以外に、touch「触ると」tap「叩くと」と言い換える事ができます。

医療英語フレーズ 検査編

英語で問診、診察の後、検査をする際によく使うフレーズをご紹介します。

採血しましょう。
I am going to give you a blood test.

袖をまくってください。
Please roll up your sleeves.

ここに腕を置いてください。
Please put your arm here.

いままで採血で気分が悪くなったことはありますか?
Have you ever felt sick during a blood test?

これまでアルコール綿でかぶれたことはありますか?
Have you ever had problems with alcohol wipes?

親指を中に握ってください。
Please make a fist with your thumb inside.

少しチクッとします。
This might sting a bit.
You’ll feel a little prick.
患者さんに対して使うことはありませんが、血管が見つけにくいため採血が難しい人のことをa hard stickと言います。He is a hard stick.という風に言えます。

すぐ終わります。
It will be done quickly.

手を開いて楽にしてください。
Please open your hand and relax.

ここを5分間押さえておいてください。
Please press here for five minutes.

血液検査の結果は、体内の鉄分が不足していることを示しています。
These blood test findings show an iron deficiency in your body.
findingsは調べてわかった結果のことを指します。

レントゲンを撮らせてください。
Let us take X-rays.

妊娠の可能性はありますか?
Is there any possibility that you may be pregnant?
Are you pregnant? と聞くこともできますが、少し直接的な質問になります。センシティブな質問の前にはI ask all of my patients this question but 〜という前置きを伝えて質問すると患者さんの不安が軽減され、答えやすくなります。

服を脱いでガウンに着替えてください。
Please take off your clothes and put on this gown.

金属類を外してください。
Please take off everything metal.

深く息を吸ってください。
Please take a deep breath.

息を止めてください。
Hold your breath.

楽にしてください。
Now, you can relax.

採尿しましょう。
We’ll run a urine test.
I need to check your urine.
尿はurineと母音から始まりますが、発音は子音ですので前にくる冠詞はaになることを注意しておきましょう。

コップの線のところまで尿をとってください。
Please fill the cup to this line.

中間尿をとってください。
Please collect a sample from the middle of the urination, not the beginning or the end.

検便をしましょう。
Let’s do a stool test.

腹部のエコー検査をしましょう。
I’m going to take an abdominal ultrasound scan.

肝臓や腎臓に異常がないか調べる検査です。
It is a test for any problems with your liver and kidneys.

お腹を出してください。
Please expose your abdomen.

ゼリーを塗ってエコーをあてますね。
Let me put the gel and the probe on your abdomen.

お腹をきれいにします。
I‘m going to clean up your abdomen.

PCR検査を受けましょう。
Let’s have you take a PCR test.

彼女のPCR検査の結果は陰性/陽性でした。
Her PCR test was negative/positive.
She tested negative/positive for COVID-19.

次回の診察で検査結果を説明しますね。
I’ll explain the result(s) of your test at your next visit.

結果が出るまでに20分ほどかかります。
It will take 20 minutes for us to receive the results.

このお薬は食前に飲んでください。
Please take this medicine before meals.
食事の度に服用してもらうため、mealsと複数形となります。もしこれをa mealとしてしまうと、どの食事でもいいがどれか一回の食事のあとに薬を飲んでくださいとなってしまうので気をつけましょう。また、beforeのあとには、each meal/every mealとも言えます。

このお薬は眠気が出る可能性があります。
This medication may cause drowsiness.
「眠気」はsleepinessとも言えます。この他、「疲労(倦怠感・不快感)」と言いたい場合はtirednessやfatigueを使い「ぼーっとする/だるい」はsluggishと言えます。

お大事になさってください。
Please take care.

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医療英語フレーズ バイタルチェック編

バイタルサインを確認する際のフレーズです。

脈を診ます。
I’m going to take your pulse.
I’d like to take your pulse rate.
「頻脈」はa fast pulse、「徐脈」はa slow pulseと言います。

熱があるかどうか診てみましょう。
Let’s see if you have a temperature.

体温計をわきの下に挟んでください。
Please put this thermometer under your arm.

血圧を測りましょう。
I’m going to take your blood pressure.

腕を出してこぶしを作ってください。
Hold out your arm and make a fist.

血圧は安定しています。
Your blood pressure is stable.

血圧は120-80です。
Your blood pressure is 120 over 80.

正常な範囲内ですので大丈夫ですよ。
It’s just within the normal range.

記事作成:めどはぶ(Medical English Hub)運営事務局

医療現場で英語をスラスラ話すために

ご紹介した医療英語フレーズのなかに、お仕事中使いそうなものがあれば、すぐ声に出せるよう丸ごと暗記しましょう。実際に外国人患者さんを前にすると、暗記したフレーズが瞬発的に口から出てこない、ということもよくあります。学んだフレーズを本番で使うためには、実際のシチュエーションを想定したアウトプット(会話の練習)が効果的です。可能であれば台本を作り、相手を見つけて、ロールプレイを重ねることをおすすめします!

尚、本記事を作成したMedical English Hub(めどはぶ)では、医師を対象とした医療英語学習プログラムを提供しています。ネイティブ講師相手の問診、国際学会での発表を想定したプレゼン発表、医療論文の批判的な読み方などをオンラインで学ぶことができます。マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科の山田悠史医師をはじめ、海外で活躍する医師から直接指導・アドバイスを受けられる、3ヶ月間の短期集中型プログラムです。スピーキング・リスニング等実践的な英会話力をつけることが出来ます。

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