現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「因果関係があるとは言えない」を英語で言うと?
《例文1》
医者A:More patients got better blood pressures with this drug in the new study.
(この新しい研究によると、この薬剤で、より多くの患者さんの血圧が改善すると示されています。)
医者B:Well, correlation is not causation. This result might have been confounded by other factors.
(薬剤による相関関係が示されても、因果関係があるとはいえないね。その研究では交絡因子があるかもしれないから。)
《例文2》
A significant correlation does not mean significant causation.
(有意な相関関係があることは、有意な因果関係があることを意味しない。)
《例文3》
I know there is correlation between A and B, but causation is not established yet.
(AとBとの間には相関があることは知っているけれど、因果関係はまだ確立されていない。)
《解説》
“correlation is not causation”は、よく引用される有名なフレーズです。
“correlation”(コリレーション)は「相関関係」を意味します。
同じ意味で使われる、“association”の方が医学文献などでは、より一般的かもしれませんが、
このフレーズでは語呂を合わせるために、“correlation”を使います。
一方で“causation”(コーゼイション)は「因果関係」を意味し、
「原因」という意味でよく目にする“cause”に関連する名詞です。
専門家同士での議論で頻用される表現ですが、
コロナ禍で臨床試験の結果が広く議論される機会が増えたので、一般人向けのニュースでも耳にするようになりました。
このフレーズとセットで、“confound”(交絡する)、“confounder”(交絡因子)という単語も覚えておくと便利です。
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