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【医師の英語】「利益が不利益を上回る」医療英語ワンフレーズ#115

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「利益が不利益を上回る」を英語で言うと?

《例文1》
患者:I feel my new medication is causing lots of problems. Can we stop it?
(私の新しく始めた薬は問題が大きいように感じます。服用を中止してもよいですか?)
医師:I understand that this medication has side effects, but I still believe the benefits outweigh the harm.
(この薬に副作用があることは理解しています。それでも、利益が不利益を上回っていると信じています)

《例文2》
We should continue this therapy as long as the benefits outweigh the harm.
(利益が不利益を上回っている限りは、この治療を続けるべきです)

《例文3》
Unfortunately, the potential benefitsdo not seem to outweighthe obvious risks
for that alternative medicine.
(残念ながら、その代替療法の潜在的な利益は、明らかである不利益を上回らないと思います)

《解説》

“the benefits outweigh the harm”(利益が不利益を上回る)というこの表現は、
さまざまな場面で頻用できて便利です。
とくに医療現場では、利益と不利益を天秤にかけて議論する場面が多くあります。
“the benefits outweigh the risks”も同様の文脈で頻用します。

元になっている動詞は、“重さを測る”という意味の“weigh”(wayと同じ発音)であり、
“outweight”ではないことに注意が必要です。
同様に、“weigh the benefits and harms”もしくは、
“weigh the risk-benefit balance”などのようにも言い換えられます。

非常に使いやすいのでぜひマスターしてください。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


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