現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「少しお待ちください」を英語で言うと?
《例文1》
患者:Doctor, I’d like to ask you a couple of questions.
(先生、いくつか質問があります)
医師:I’m sorry, but I just got another phone call from someone.Could you hold on a second?.
(すみませんが、別の電話がかかってきてしまいました。少しお待ちいただけますか?)
《例文2》
Hold on a moment. I’ll be there shortly.
(ちょっと待ってください。すぐに行きます)
《例文3》
Hold on. He will be with you momentarily.
(少々お待ちを。彼にすぐに[電話を]代わります)
《解説》
今回は、“Hold on a second”という表現を学んでいきましょう。
これは、とくに電話口で頻用する表現です。
“Hold on”は受話器を“on”のまま“hold”する、というイメージで「そのままの状態で待つ」という意味になります。
後半の“a second”は文字通りだと「1秒」という意味ですが、ここでは「1秒」と言っているわけではなく、
待ち時間が短いことの比喩表現です。
「ちょっと」「少々」を表現するのに、例文でご紹介した“a second”や“a moment”、あるいは“a minute”
などを使います。これらにニュアンスの差はあまりなく、ほとんど同じ意味で使うことができるでしょう。
この“hold on”と“a second”を組み合わせ、“Hold on a second”と言うことで、「ちょっと待ってください」「受話器を持ったまま少々お待ちください」という意味になります。電話口で「ちょっと待ってほしい」というシーンは数多くありますし、医療現場に限らず、日常生活でも本当によく出合う表現です。
“Hold on a second”に代えて、“Hold on a minute”あるいは単に“Hold on”と言うこともできます。
また、“Could you hold on a second?”、“Could you please hold on a second?”などと表現することで、
より丁寧な言い方になります。
日本語から翻訳するイメージでいると“wait”などと言ってしまいそうですが、電話口で“wait”と言うと、
突然「待て」とだけ言われたような感じになり、相手に困惑されてしまうかもしれません。
ぜひ、この“hold on”をマスターしてくださいね。
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