現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「心室細動」を英語で言うと?
《例文1》
医師:Get the defibrillator. He is having V-fib.
(除細動器を持ってきて。心室細動を起こしています)
看護師:Got it.
(了解です)
《例文2》
看護師:She had a short run of V-tach last night.
(昨晩、彼女は短時間の心室頻拍を起こしました)
医師:Can you pull up the EKG tracing?
(心電図画像を見せてもらえますか?)
《例文3》
医師:Was it V-tach or V-fib when you arrived?
(到着時は心室頻拍か心室細動、どちらでしたか?)
看護師:I am not sure.
(わかりません)
《解説》
今回はイディオム表現というよりも、略式表現の紹介です。
心室細動や心室頻拍に遭遇するのは決して望ましい状況ではなく、
可能な限り避けたいものです。しかし、臨床現場において必ず遭遇する状況ともいえます。
その際に有用なのが、今回紹介する“V-fib/V-tach”です。これらは“Ventricular fibrillation/tachycardia”の略で、「ヴィーフィブ」「ヴィータック」と読みます。
迅速な状況把握やコミュニケーションが求められる状況では、長い単語を極力省略して話すことも求められます。例文に示してあるように使うことで、重要かつ必要な情報交換を迅速に行いましょう。
関連した言葉として、“STAT”というものもあり、これは「大至急で」の意味になります。
使い方としては、“Get STAT X-ray, now!!”のようになります。
※心電図の略語には「ECG」もあるが、米国の医療機関ではドイツ語由来の「EKG」のほうがより
一般的に使われる。
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