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【医師の英語】「緊急対応策」医療英語ワンフレーズ#146

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「緊急対応策」を英語で言うと?

《例文1》
医師1:What is the contingency plan for this patient if they develop a fever?
(喘息には何を処方してくれますか?)
医師2:Please obtain a CBC and a blood culture, then call the ID team.
(血算と血液培養を取った後、感染症チームに連絡してください)

《例文2》
医師A:Due to the outbreak of this new virus, we need to establish a contingency plan.
(この新型ウイルスの大流行のため、われわれは緊急対策を立てる必要があります)
医師B:Indeed, we need to organize necessary resources for unforeseen circumstances.
(そうですね、予期しない事態に備えて、必要なリソースを整理しなければなりません)

《解説》
“contingency plan”についての説明です。“contingency plan”とは、
英語の直訳で「緊急対策」や「予備計画」という意味を持つ言葉ですが、
医療現場では予期しない事態や緊急事態に対応するための計画を指します。

米国では医師も日勤と夜勤の引き継ぎを行うため、日勤帯で決めたプランを的確に引き継ぐことが重要です。
医療現場の引き継ぎの際に「“contingency plan”を基に、もし~が起こったら~する」
というような文脈で使われます。

基本的には、“sign out”と呼ばれる電子カルテの引き継ぎ欄の機能を使って引き継ぎを行うことが多いのですが、
そこにも“contingency plan”というリストが存在します。

《例文》に挙げたように、さらに大きな緊急事態が想定される場合の計画にも用いることができます。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
松浦 有佑先生

ワシントン大学/シアトル小児病院、小児科発達行動学フェロー

岐阜大学医学部卒業
岐阜大学医学部卒業後、初期研修を経て横須賀米海軍病院でフェローとして勤務。2021年からNYマウントサイナイ大学病院で小児科レジデントを行い、同時にジョンズホプキンス大学院で公衆衛生修士課程を開始。2024年両方修了し同年7月より現職に就任。

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