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【医師の英語】「問題を先送りする」医療英語ワンフレーズ#155

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「問題を先送りする」を英語で言うと?

《例文1》
患者:Could we try Drug A, B, and C before deciding to do a surgery?
(手術を決定する前に、薬剤A、B、Cを試してみてもいいですか?)
医師:I think it’s just kicking the can down the road. The surgery would be the best way to help your condition.
(それは問題の先送りだと思います。手術があなたの状態を改善させるための最善の方法だと思います)

《例文2》
I tend to procrastinate until the last minute.
(私はギリギリまで問題を先送りしてしまいがちです)

《例文3》
It is a waste of time.
(それは時間の無駄です)

《解説》
医療の現場では難しい決断が迫られることが珍しくありません。
時に、最善の選択肢がわかっていても、副作用や費用など、
さまざまな理由でほかの選択肢を検討することがあります。
kick the can down the road(問題を先送りする)は便利な慣用句で、
患者さんを説得する場面などでたびたび使用されるのを耳にします。

このフレーズの由来には諸説あります。
「歩いている人が、自分がいずれ拾うべき缶を自分の前方に蹴り続けている状態」を
イメージすると理解しやすいかと思います。

類義語としては、“procrastinate”(先延ばしにする)が最もシンプルでしょう。
さらに直接的な表現となりますが、場面によっては“waste of time”(時間を無駄にする)を使うこともできます。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

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