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【医師の英語】「それでは始めましょう」医療英語ワンフレーズ#157

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「それでは始めましょう」を英語で言うと?

《例文1》
医師:Let’s get the ball rolling by updating your medical history.
(まず、あなたの既往歴を更新することから始めましょう)
患者:Sure, there have been a few changes since last year.
(もちろんです、去年からいくつか変わったことがあります)

《例文2》
Let’s get the ball rolling with the test.
(それでは、その検査から始めましょう)

《例文3》
Shall we get the ball rolling with your blood pressure check?
(それでは血圧の測定から始めましょうか?)

《解説》
“Let’s get the ball rolling”は、何かのプロセスや活動を始めるときに使われる表現です。
直訳すると「ボールを転がし始めましょう」となりますが、
そこから転じて、「それでは始めましょう」という意味で用いられます。
医療現場においても、診察を始めるとき、検査を開始するとき、治療に取り掛かるときなど
さまざまなシチュエーションでこのフレーズを使うことができます。

英語では、具体的な行動に移ることを示唆するために、このような動きを連想させる表現がよく用いられます。

たとえば、“Let’s kick things off”なども何かを始める際に使える表現です。
よりシンプルな“Let’s begin”や“Let’s get started”などでもよいですが、
“Let’s get the ball rolling”のような少し気の利いたフレーズは親しみやすさも兼ね備えており、
コミュニケーションをより円滑にすることに役立ってくれるため、レパートリーに加えておくとよいでしょう。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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