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【医師の英語】「代診をしています」医療英語ワンフレーズ#160

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「代診をしています」を英語で言うと?

《例文1》
患者:Today’s appointment is with Dr. Yamada, right?
(今日の予約は山田医師ですよね?)
医師:I’m filling in for Dr. Yamada today. Let’s see how we can help you.
(今日は私が山田医師の代診をしています。私たちがどのようにお役に立てるか見ていきましょう)

《例文2》
Good morning, I’m Dr. Smith, filling in for Dr. Yamada while he’s away at a conference.
(おはようございます、スミスと申します。山田医師が会議で不在の間、代診をしています)

《例文3》
Your usual doctor is on vacation, so Dr. Jones will be filling in today.
(いつもの先生は休暇中ですので、今日はジョーンズ医師が代診を務めます)

《解説》
“I’m filling in for XXX.”は、
別の医師が予定されていた担当医師に代わって診察を行うときに使うフレーズです。

この“fill in”という表現は、
“Please fill in the blank.”といったように、(空欄を)埋めるという意味合いで用いられます。
それに“for”という前置詞と人の名前を続ければ、「空欄」ではなく「担当医師が休みで空いてしまった枠」を埋める
すなわち「代診する」という意味になり、臨床現場のコミュニケーションで頻繁に用いられています。

このほかにも、“I’m covering for Dr. Yamada.”や“I’m seeing you on behalf of Dr. Yamada.”という表現も
(少しニュアンスの違いはあるものの)同様の場面で「代診する」という意味合いで用いることが可能です。

担当医師の突然の休養などで、代診を伝えなければいけない場面もあることでしょう。
そんなとき、このフレーズを覚えておくとスムーズに伝えられます。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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