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【医師の英語】「悔いはない」医療英語ワンフレーズ#162

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「悔いはない」を英語で言うと?

《例文1》
医師:We left no stones unturned along the way.
(私たちはこれまでの道のりで悔いはありません=できることはすべてやりました)
患者:Knowing that we left no regrets gives me peace of mind.
(悔いを残していないことが私に心の平穏を与えてくれます)

《例文2》
I have no regrets about the choices I have made.
(私は自分の選択に後悔はありません)

《例文3》
Try everything you can and leave no regret behind.
(やれることはすべてやって、悔いを残さないようにしなさい)

《解説》
「悔いを残さない」という表現は、日常会話、医療現場のさまざまな場面で使われます。
私は終末期のがんの子供を持つ親と話すときに、往々にして“we left no stones unturnedという表現を使います。

このような状況では、適切な声掛けというのは難しいのですが、
「できることはすべてやりました(悔いはありません)」というメッセージは
残される家族の心的負担を少しでも減らせるのではと思います。

この表現は古代ギリシャの逸話に由来し、
「宝物を探すためにすべての石を引っくり返した」という意味から来ているそうです。

類似表現としては、“have no regret”“leave no regret”があります。
文脈次第ですが、《例文2》《例文3》のように、
前者は過去の事象に対して、後者は未来の事象に対して使用することが多い印象です。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


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