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【医師の英語】「やることがたくさんある」医療英語ワンフレーズ#168

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「やることがたくさんある」を英語で言うと?

《例文1》
医師:I have a bunch of stuff to do.
(私はやることがたくさんあります)
医師:I see. Is there anything I can help you with?
(なるほど。何かお手伝いできることはありますか?)

《例文2》
She has a bunch of stuff to do before the appointment.
(彼女は予約の前にたくさんの用事をこなさなければなりません)

《例文3》
We have a bunch of patients to see this morning.
(今朝は多くの患者さんを診察する予定です)

《解説》
“I have a bunch of stuff to do.”は、
「やることがたくさんあります」という意味を表す口語的な表現です。
ここで登場した“bunch”“stuff”という単語、あまり聞き慣れない方も多いかもしれません。

まず、“bunch”は本来、「束」や「房」を意味する単語ですが、
口語においては「たくさんの」という意味で使われることがあります。
たとえば、“a bunch of grapes”といえば「ブドウの房」となりますが、
そこから転じて「複数の物事や人を1つのグループ(房)」として
表現する際に“a bunch of”が使用できるのです。
“a lot of”よりもカジュアルで、話し言葉らしい印象を与えます。

次に、“stuff”は非常に汎用性の高い単語で、
具体的に名前を挙げたり特定したりしない「物事」を指す際に使われます。
「仕事」「タスク」「モノ」など、
あらゆるものを“stuff”で表現できるため、日常会話でよく使用されます。

“I have a bunch of stuff to do.”は、自分の忙しさを簡潔に伝える際に役立ちます。
たとえば、ストレスや時間の管理に関する話題の中で
「やらなきゃいけないことがいっぱいあってさ…」といったトーンで頻用されます。
ただし、あくまで口語表現なので、よりかしこまったメールの文面や診療記録などで使うのは不適切です。

このような口語表現を適切に理解し、
状況に応じて使い分けることで、コミュニケーションがより円滑になります。
“A lot of things”の代わりになる表現として頭に入れておけば、
ネイティブの口から聞くことがあってもびっくりせずに済むでしょう。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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