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【医師の英語】「脳神経は正常です」医療英語ワンフレーズ#175

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「脳神経は正常です」を英語で言うと?

《例文1》
医師:The patient’s cranial nerves were grossly intact.
(この患者さんの脳神経所見は正常でした)
医師:That’s good. we may not need to perform imaging for him urgently.
(それはよかったです。早急に画像検査をする必要はないかもしれないですね)

《例文2》
Although the patient presented with mild dizziness, her cranial nerves were grossly intact on initial evaluation.
(患者は軽度のめまいの訴えがありましたが、初回の診察では脳神経の明らかな異常は見られませんでした)

《例文3》
The cranial nerves were not intact on neurological exam, as the patient showed facial asymmetry.
(神経学的検査において、患者は顔面の非対称性を示したため、脳神経に異常が見られました)

《解説》
今回は脳神経に関する単語の解説です。
救急外来などでは、身体検査で脳神経系を評価する場面がしばしばあるかと思います。
「正常な脳神経所見」はどのように伝えればよいでしょうか。

医療英語では、I~XIIの12の脳神経のことをcranial nerveと呼びます。
副詞の“grossly”は単語としては「甚だしく/著しく」といった意味ですが、
これを“intact”(=「損なわれていない/完全な」という意味の形容詞)と組み合わせてgrossly intactとすると、
「(脳神経が)異常なし/正常である」という意味になります。

このgrossly intactCranial nerves are (were) grossly intact.”(脳神経所見は正常です)
というお決まりのフレーズとして、カルテでも口頭のプレゼンでも頻用されます。
ただ、“grossly”という単語は基本的に脳神経所見に限って使われる単語であり、
ほかの身体所見ではあまり使われないので注意してください。
なぜ脳神経のみがこの表現なのかは明らかではないのですが、
米国の医療現場で広く使われているのでそのまま覚えてしまいましょう。

一方、“intact”のほうは、ほかの部位の正常所見を示す際にも使われます。
直訳すれば、“physically and functionally complete.”(身体的、機能的に完璧である)という意味になりますが、
実際にカルテに記載されている例を挙げると、“Skin is moist and intact.”(皮膚は湿潤、損傷なし)や、
“Extraocular movements is intact.”(眼球運動は正常)といった使われ方をしています。

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