「触知可能です」を英語で言うと?
《例文1》
医師:The patient’s posterior cervical lymph nodes are palpable.
(この患者さんの後頸部リンパ節は触知可能です)
医師:Okay, did you find any other signs of infection?
(わかりました。ほかに何か感染症の兆候は見つかりましたか?)
《例文2》
Palpable cervical lymph nodes were found on physical exam.
(身体診察で触知可能な頸部リンパ節が見付かりました)
《例文3》
Left supraclavicular lymph node was palpable, and we should discuss this case further.
(触知可能な左鎖骨上リンパ節があり、この症例についてさらに検討する必要があります)
《解説》
今回は身体診察の所見の表現方法を解説します。
「触知可能である」は形容詞の“palpable”という単語で表現します。
動詞に“-able”と語尾に付けることで「~が可能である」という意味の形容詞になります。
今回の場合、“palpate”(触診する)という動詞に“-able”を付けることで“palpable”、
「触知可能である」という意味になるわけです。
このように“-able”を語尾に付けることで動詞から変化した形容詞はほかにも多くあります。
たとえば、“movable”は「可動性がある」という形容詞ですが、
こちらも動詞の“move”(動く)に“-able”を付けた形です。
文章にすると、“The lymph node is movable.”(このリンパ節は可動性があります)といった表現になります。
実際の医療の場面でも使えますね。
“lymph node(s)”という単語は「リンパ節」という意味です。
せっかくですので、主要なリンパ節の英語表現も挙げておきましょう。
・cervical lymph nodes:頸部リンパ節
・axillary lymph nodes:腋窩リンパ節
・inguinal lymph nodes:鼠径リンパ節
・mediastinal lymph nodes:縦隔リンパ節
・supraclavicular lymph nodes:鎖骨上リンパ節
ぜひ、リンパ節とそれに付随する所見の表現方法を覚えてください。
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