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【医師の英語】「これが現実です」医療英語ワンフレーズ#188

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「これが現実です」を英語で言うと?

《例文1》
医師:This patient was supposed to get CT at 10 am, Why is she still waiting?
(この患者の症状はなかなか改善しないですね)
看護師:Certainly this is a problem, but technicians are too busy, it is what it is.
(確かに問題ですが、技師さんたちが非常に忙しいみたいです。これが現実です)

《例文2》
医師A:The symptoms of this patient aren’t improving, are they?
(この患者の症状はなかなか改善しないですね)
医師B:Yes, that’s right. We’ve tried all available treatments, but it is what it is.
(そうですね。すべての治療法を試しましたが、これが現実です)

《解説》
“It is what it is.”という表現についてお伝えします。
直訳すると「それは、それだ」となってしまいますが、
本来の意味としては「仕方がない」「それが現実だ」などと理解するのがよいでしょう。

この表現は、「受け入れ難いかもしれないが、
現実的に変えることができない状況」を認めて受け入れるときに使われます。
日常表現としても「仕方がない」という意味合いとして頻用される表現の1つです。

医療現場においては上記の例文のように、
「ネガティブな状況に対して現状では打つ手がない。これが現実だ」
と言いたい場合に使われます。

“It is what it is.”、シンプルな英語でありながら、
日本ではあまり習うことのない表現ではないでしょうか。
さらっと使いこなせるとすてきですね。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
松浦 有佑先生

ワシントン大学/シアトル小児病院、小児科発達行動学フェロー

岐阜大学医学部卒業
岐阜大学医学部卒業後、初期研修を経て横須賀米海軍病院でフェローとして勤務。2021年からNYマウントサイナイ大学病院で小児科レジデントを行い、同時にジョンズホプキンス大学院で公衆衛生修士課程を開始。2024年両方修了し同年7月より現職に就任。

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