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【医師の英語】「熱が下がる」医療英語ワンフレーズ#194

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「熱が下がる」を英語で言うと?

《例文1》
患者:Fortunately, my fever broke this morning.
(ありがたいことに、今朝熱が下がりました)
医師:It is great! Do you still have other symptoms?
(よかったですね! ほかの症状はまだありますか?)

《例文2》
患者:What should I do to break a fever?
(熱を下げるために、何をすべきですか?)
医師:You can take Tylenol or Motrin※.
([市販の]アセトアミノフェンまたはイブプロフェンを使うとよいですよ)
※海外の市販薬

《解説》
今回の「熱が下がる」という表現は、
“My fever broke/has not broken yet”(熱が下がった/まだ下がっていない)と伝えることができます。
われわれ日本人の感覚からすると、あまりなじみがない表現ではないでしょうか。

“fever”を主語にした「熱が下がる」(自動詞)という上記表現のほか、
“The medicine should break his feverと、
“fever”を目的語にした「その薬が熱を下げる」(他動詞)と表現することも可能です。

これらは口語的な表現で、主に患者から熱の症状を訴える際に使われます。
医療者同士の会話では、“afebrile”(無熱の)もしくは“non-febrile”(発熱なし)という表現を用い、
“He had a fever yesterday, but afebrile/non-febrile today”
(彼は昨日熱がありましたが、今日は平熱です) というように使われることが多いです。

「熱が下がる」には、ほかにも簡単な単語を使ったさまざまな表現があります。
たとえば、Fever goes down/comes down”でも「熱が下がる」という意味になりますし、
さらにシンプルに“I had a fever, but I am fine today”で、
「もう熱はないですよ」というニュアンスを伝えることもできます。
診療に発熱は付き物で、患者さんは多様な表現をします。
ぜひ、熱に関する多くの表現を覚え、慣れていきましょう。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
松浦 有佑先生

ワシントン大学/シアトル小児病院、小児科発達行動学フェロー

岐阜大学医学部卒業
岐阜大学医学部卒業後、初期研修を経て横須賀米海軍病院でフェローとして勤務。2021年からNYマウントサイナイ大学病院で小児科レジデントを行い、同時にジョンズホプキンス大学院で公衆衛生修士課程を開始。2024年両方修了し同年7月より現職に就任。

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