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【医師の英語】「治療方針が一致している」医療英語ワンフレーズ#195

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「治療方針が一致している」を英語で言うと?

《例文1》
医師A:Do you have a minute to discuss our mutual patients?
(お互いに関わる患者たちについて話し合う時間はありますか?)
医師B:Yes, let’s talk to make sure that we are on the same page.
(はい、同じ方針であることを確認するために話しましょう)

《例文2》
Everyone should be on the same page before we move on.
(先に進む前に、皆が共通認識を持っておく必要があります)

《例文3》
Am I on the same page with you?
(私は、あなたと考えが一致していますか?)

《例文4》
Let’s run the list to be on the same page.
(方針を統一するために、[患者の]リストを順番に確認しましょう)

《解説》
今回覚えていただきたいのは、この“We are on the same page.”
(われわれは同じ方針で考えている)という表現です。

be on the same pageというのは、本の「同じページを見ている」という表現に由来しています。
「友人と、同じ本の同じページを見ながら話をしている」というシーンを想像してみてください。
本の同じページを見て話をしているのであれば、
同じ物事について考えている=同じ方向を見ている、といえそうです。
反対に、違うページを見ていれば、きっと自分とは異なることを考えるでしょう。

このことから派生して、
be on the same page
「共通認識を持っている」「同じ方針で考えている」という意味になります。

今回の会話例は、
主治医とコンサルタントが「治療方針にずれがないか」「同じ見解で考えているか」
を確認するために話し合おうという場面です。

別の表現としては、
“think in a similar way”“have the same understanding”
というような言い方もできますが、
be on the same pageをさらりと使えれば、
より「こなれた英語」になるでしょう。

医療者として、現場のコミュニケーションを
円滑に進めるために大切な表現ですので、ぜひ身に付けてください。
きっと、英語表現の新たな1ページが開けると思います。


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
山田 悠史先生
マウントサイナイ医科大学 老年医学科 アシスタントプロフェッサー
慶應義塾大学医学部卒業
東京医科歯科大学医学部附属病院で研修。2015年に渡米し、米国内科専門医を取得。
現在マウントサイナイ大学病院老年医学・緩和医療科に所属。
NPO法人APSARA常務理事。2021年にめどはぶを設立、代表を務める。
近著:
最高の老後(2022)、健康の大疑問(2023)、老年医学のトビラ(2025)

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