現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「うまくいくよう祈りましょう」を英語で言うと?
《例文1》
患者:I’m worried that something bad will happen to my husband.
(夫に何か悪いことが起こるのではないかと心配です)
医師:He is a strong man. Let’s keep our fingers crossed.
(彼は強い人です。うまくいくよう祈りましょう)
《例文2》
Let’s keep our fingers crossed and hope for a good outcome.
(良いアウトカムが出るように祈りましょう)
《例文3》
I’m keeping my fingers crossed that the treatment will go well.
(治療がうまくいくよう願っています)
《解説》
“Fingers crossed”は、直訳すれば「指を交差させる」という意味です。
“Let’s keep our fingers crossed”も、
直訳すれば「私たちの指を交差させ続けましょう」となりますが、
これではよく意味がわかりませんね。
「指(人差し指と中指)を交差させる」という仕草は、
日本ではあまりなじみのないものですが、
西洋文化では十字架を象徴するもので、「悪運から守る」という意味を持ちます。
“Keep one’s fingers crossed”という表現は、
それがそのままイディオムとして定着したもので、「うまくいくように祈る」という意味になります。
医療現場では、手術前や大切な治療の前に、
医師や家族から患者への声掛けとしてよく使われるフレーズです。
また、日常生活やメールの中などでもよく用いられる表現で、
大切な試験や大仕事を控えている相手に対して「うまくいきますように」という気持ちを込めて使われます。
他の表現としては、“Wish one luck”や“hope for the best”などとも
言い換えることができますので、併せて覚えておきましょう。
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